2025.06.24
こんにちは!福岡テクノスの広報担当です。
近年、家づくりをご相談いただく中で、特に多くなってきた声があります。
「脱衣室の近くに室内干しスペースを設けたい」というご要望です。
一昔前であれば、室内干しは「天気が悪い日や、花粉の時期だけに使うもの」という印象が強く、「外干しが基本で、部屋干しは一時的な代替手段」と考える方が多かったかもしれません。しかし、現在では「室内干しが基本」というご家庭が急増中。家づくりにおいても「外に干すことを前提にしていません」「洗濯物は家の中で乾かしたい」というお声をいただくことが、当たり前になってきました。
特に脱衣室のまわりは、洗濯動線の要。洗濯→干す→畳む→しまうという一連の流れを、なるべく一つの場所で完結させたいという想いが、そのニーズの根底にあります。
「洗濯動線が長すぎる」と、暮らしの快適さは確実に下がる
洗濯という家事を分解してみると、実は多くの“移動”が含まれていることが分かります。
・脱衣室の洗濯機で洗う
・リビングを通って外へ出る
・ベランダで洗濯物を干す
・乾いたものを取り込む
・和室やリビングに広げて畳む
・寝室や収納スペースまでしまいに行く
この工程が毎日、あるいは一日おきに続くとなると、家事の負担は相当なものになります。特に小さなお子さんがいたり、共働きで時間に余裕がなかったりすると、「洗濯が面倒で仕方がない」というストレスは蓄積されていくばかりです。
そのため、「脱衣室の隣に室内干しスペース」「洗ってすぐ干せる天井付けの物干し」「乾いたらすぐ畳める作業カウンター」「収納までの距離が最短」など、“洗濯動線の短縮”を強く意識した設計が今の時代に求められているのです。
福岡テクノスが提案する「洗濯完結型」脱衣室の工夫
福岡テクノスでは、こうした暮らしのリアルに応える家づくりを行っています。
・脱衣室に天井付けの「ホシ姫サマ」や「KAKU」を設置して、干し場所を確保
・脱衣スペースに広めのカウンターを造作し、アイロンがけや畳む作業をサポート
・タオルや下着類をすぐ収納できるよう、棚や引き出しを近くに配置
・洗濯機→干す→畳む→しまうが“数歩以内”で完結する間取り設計
このように、使いやすさと効率を考え抜いた空間提案を行っています。
また、ランドリールームという言葉にとらわれすぎず、「脱衣室まわりをどう使うか」に着目した設計も大切にしています。限られた坪数の中でも、最も快適な家事動線を生み出すには、「間取りや動線のつなぎ方」に工夫が必要なのです。
次回は、この動線設計とあわせてよくいただくご相談内容、「洗濯物を畳むスペースがほしい」「収納をもっとスマートにしたい」といった具体的なご要望をテーマに、工夫の数々をご紹介します。ぜひ楽しみにお待ちください!